アンダー・ユア・ベッド
2019年製作/日本
配給:KADOKAWA
監督:安里麻里
安里麻里 監督が自ら語る
安里 麻里
1976年生まれ、沖縄県出身。
黒沢清、塩田明彦の助監督を経て、2004年『独立少女紅蓮隊』で劇場長編映画デビュー。
2005年『地獄小僧』はフランクフルト映画祭に出品される。
その後、「怪談・新耳袋」などテレビドラマにも進出し、活躍の場を広げる。
2009年『呪怨 黒い少女』を監督。2014年『バイロケーション』ではホラー要素と謎解きミステリー、人間ドラマを融合させ、ウディネ極東映画祭、ストックホルム国際映画祭などへ出品され、国内外で称賛を浴びる。
その他の作品に、大ヒットシリーズの三連作『リアル鬼ごっこ3 ・4・5』(12)、『劇場版零~ゼロ~』(14/ストックホルム国際映画祭出品)、『鬼談百景』(15/「影男」「尾けてくる」)、『氷菓』(17/富川国際ファンタスティック映画祭出品)など。
あらすじ
「今、こうして名もない男がベッドの下で虫のように横たわっている。そして、そこで毎日…彼女を、ただ見つめているんだ」
三井直人(高良健吾)は、今から11年前、大学の講義中に「三井くん」と名前を呼んでくれた
佐々木千尋(西川可奈子)のことをふいに思い出した。
講義後に千尋を喫茶店に誘い、彼女が好きだというマンデリンのコーヒーを飲み、
飼育しているグッピーを分けてあげる話をしたのだった。三井は人生で唯一幸せだったこの時を思い出し、
“もう一度名前を呼ばれたい”一心で、現在の彼女の自宅を探し出し、近くにいられるよう引っ越し、観賞魚店をオープンさせた。

しかし、目の前に現れた千尋にあの日のキラキラとした眩しい面影はなく、今にも消え入りそうな虚ろな表情の変わり果てた姿に。
数日後、千尋が店に来店するも、当然三井のことは覚えてはいないが、“グッピーを飼育する”という絶好の機会を得ることができ、
その日以降無断で千尋の家の合鍵を作り、留守を見計らい定期的に潜入し、
寝室のベッドに盗聴器を仕掛け盗聴、窓越しに望遠レンズで盗撮し毎日近くから監視する毎日が始まった。
だが、見えてきたものは、夫・浜崎健太郎(安部賢一)から激しいDVを受ける凄惨な姿であった…。
STAFF
監督・脚本:安里麻里
原作:大石圭「アンダーユアベッド」(角川ホラー文庫)
出演者
高良健吾
西川可奈子 安部賢一