子どもたちをよろしく
2019年製作/105分/日本
監督:隅田靖
隅田靖 監督が自ら語る
隅田 靖
1959年生まれ。大学卒業後、ビデオ製作会社入社。
退社後、主に東映セントラル・アーツを中心にフリーの助監督を始める。『ビー・バップ・ハイヒール』(87)、『あぶない刑事』(88)、『ふたり』(91)、『時雨の記』(98)等の助監督を務め、澤井信一郎、長谷部安春監督に師事。東映映画『ワルボロ』(2007/松田翔太・新垣結衣主演)で初監督を務める。DJとしても活躍。
あらすじ
東京にほど近い北関東のとある街。デリヘルで働く優樹菜(鎌滝えり)は、
実の母親・妙子(有森也実)と義父・辰郎(村上淳)そして、辰郎の連れ子・稔(杉田雷麟)の四人家族。
辰郎は酒に酔うと、妙子と稔には暴力、血の繋がらない優樹菜には性暴力を繰り返した。
母の妙子は、まったくなす術なく、見てみぬふり。
義弟の稔は、父と母に不満を感じながら優樹菜に淡い想いを抱いていた。
優樹菜が働くデリヘル「ラブラブ48」で運転手をする貞夫(川瀬陽太)は、妻に逃げられ重度のギャンブル依存症。
一人息子・洋一(椿三期)をほったらかし帰宅するのはいつも深夜。洋一は暗く狭い部屋の中、
帰ることのない母を待ち続けていた。稔と洋一は、同じ学校に通う中学二年生。
もとは仲の良い二人だったが、洋一は稔たちのグループからいじめの標的にされていた。
ある日、稔は家の中で、デリヘルの名刺を拾う。姉の仕事に疑問を抱いた稔は、自分も洋一と同じ、
いじめられる側になってしまうのではないかと、一人怯えるようになる。
稔と洋一、そして優樹菜。家族ナシ。友だちナシ。家ナシ。
居場所をなくした彼らがとった行動とは――
STAFF
監督・脚本:隅田靖
出演者
鎌滝えり、杉田雷麟、椿三期
川瀬陽太、村上淳