三島由紀夫vs東大全共闘
50年目の真実
配給:ギャガ
監督:豊島圭介
豊島圭介 監督が自ら語る
豊島 圭介
1971年静岡県浜松市生まれ。
東京大学在学中のぴあフィルムフェスティバル94入選を機に映画監督を目指す。卒業後、ロサンゼルスに留学。AFI監督コースを卒業。帰国後、篠原哲雄監督などの脚本家を経て2003年に『怪談新耳袋』(BS-TBS)で監督デビュー。以降映画からテレビドラマ、ホラーから恋愛作品まであらゆるジャンルを縦横無尽に手掛ける。
映画は『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』(10)、『ソフトボーイ』(10)、『花宵道中』(14)、『ヒーローマニア-生活-』(16)、『森山中教習所』(16)など。テレビドラマは「ホリック~xxxHOLiC~」(13)、「黒い十人の女」(16)、「徳山大五郎を誰が殺したか?」(16)、「I”s(アイズ)」(18)、「ラッパーに噛まれたらラッパーになるドラマ」(19)、「特捜9」(19)などがある。
あらすじ
禁断のスクープ映像、その封印が遂に紐解かれた!
 稀代の天才作家・三島由紀夫と、血気盛んな東大全共闘の討論会の全貌だ。
時は1969年5月13日。東大駒場キャンパスの900番教室に、1000人を超える学生たちが集まり、
三島を今か今かと待ち受けていた。旧体制変革のためには暴力も辞さない東大全共闘のメンバーが、
この討論会の首謀者だ。世界各国が政治の季節に突入していたこの頃、
日本でも自分たちの手で国を変えようとする学生運動が激化していた。
この年の1月には、安田講堂を占拠していた東大全共闘に対して機動隊が出動、
ガレキと火炎瓶で迎え撃った学生たちが、機動隊の催涙弾と放水攻撃の前に敗北するという事件が起きていた。
今の日本では想像もつかないほど、センセーショナルな嵐が吹き荒れていた時代なのだ。
そんな危険きわまりない若者たちが、「三島を論破して立ち往生させ、舞台の上で切腹させる」と盛り上がり、
異様なテンションが充満している敵地に、三島は警察が申し出た警護も断り、その身一つで乗り込んで行った。
この頃の三島はノーベル文学賞の候補にもあがった世界的な文豪であると同時に、
俳優、映画監督、舞台演出家としても活躍し、その一挙手一投足が常にメディアを賑わせる、
まさにカルチャー界のスーパースター的存在だった。
一方で、肉体を鍛え上げ民兵組織〈楯の会〉を率いる天皇主義者としても知られていた。
どこを切っても正反対、ベクトルは真逆の三島と東大全共闘。
果たして、言葉の銃で撃ち合い、論理の剣で斬り合う、スリリングな討論アクションによる死闘の行方は─?
STAFF
監督:豊島圭介
企画プロデュース:平野隆
プロデューサー:竹内明 刃根鉄太
出演者
三島由紀夫
芥正彦、木村修、橋爪大三郎
篠原裕、宮澤章友、原昭弘
椎根和、清水寛、小川邦雄
平野啓一郎、内田樹、小熊英二、瀬戸内寂聴