教誨師
日本
配給:マーメイドフィルム コピアポア・フィルム
監督:佐向大
教誨師 監督が自ら語る
佐向 大
1971年、神奈川県出身。
自主映画のロードムービー『まだ楽園』(05)が各方面から絶賛され劇場公開、注目を集める。死刑に立ち会う刑務官の姿を描いた吉村昭原作の『休暇』(07/門井肇監督)では脚本を担当。ドバイ国際映画祭審査員特別賞、ヨコハマ映画祭主演男優賞(小林薫)& 助演男優賞(西島秀俊)を受賞するなど国内外で高く評価された。09年に『ランニング・オン・エンプティ』で商業監督デビュー。その他の脚本作に芥川賞作家・玄侑宗久原作の『アブラクサスの祭』(10/加藤直輝監督)、『ホペイロの憂鬱』(17/加治屋彰人監督)など。
あらすじ
プロテスタントの牧師、佐伯保(大杉漣)。彼は教誨師として月に2回拘置所を訪れ、
一癖も二癖もある死刑囚と面会する。
無言を貫き、佐伯の問いにも一切応えようとしない鈴木(古舘寛治)。気のよいヤクザの組長、吉田(光石研)。
年老いたホームレス、進藤(五頭岳夫)。よくしゃべる関西出身の中年女性、野口(烏丸せつこ)。
面会にも来ない我が子を思い続ける気弱な小川(小川登)。そして大量殺人者の若者、高宮(玉置玲央)。
佐伯は、彼らが自らの罪をしっかりと見つめ、悔い改めることで残り少ない“ 生” を充実したものにできるよう、
そして心安らかに“ 死” を迎えられるよう、親身になって彼らの話を聞き、聖書の言葉を伝える。
しかしなかなか思い通りにはいかず、意図せずして相手を怒らせてしまったり、
いつまで経っても心を開いてもらえなかったり、苦難の日々が繰り返される。
それでも少しずつ死刑囚の心にも変化が見られるものの、高宮だけは常に社会に対する不満をぶちまけ、
佐伯に対しても一貫して攻撃的な態度をとり続ける。死刑囚たちと真剣に向き合うことで、
長い間封印してきた過去に思いを馳せ、自分の人生とも向き合うようになる佐伯。
そんな中、ついにある受刑者に死刑執行の命が下される……。
STAFF
監督・脚本:佐向大
出演者
大杉漣
玉木玲央 烏丸せつこ 五頭岳夫 小川登/古館寛治・光石研